派遣社員(労働者側)の法廷闘争

実体験を元に情報提供していきます!

労働審判への道③労働審判に至るまでの準備期間は長い

雇止めの労働審判の申立てをするまで、

どれくらいの期間が必要なのか?

参考になるサイトは、ほとんどありませんでした。

労働審判での決着が70日程度

弁護士さんのサイトや知恵袋などに書かれていますが、

準備期間や何をしていけば良いかは判りませんでした。

なので、私自身の準備活動と期間を書いていきます。

「雇止め法理」の法定化について

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/dl/pamphlet06.pdf

 

①弁護士の先生と初顔合わせと証拠類の提示

雇止め法理の適用条件を満たしていると思われる雇用契約書と

会社側の対応をまとめたものを提示しながら先生に説明。

私自身が嘘を付いていないか調べられている感じでした。

全ての状況を把握したわけではないものの、

私の気持ちや考えを伝え、説明内容を聞いていただいた後、

雇用契約書に書かれている内容を軸に進めていきましょう!と

今後も相談に乗っていただき、

労働審判を視野に入れた打合せを開始することになりました。

その時、宿題として言われたのは、

陳述書のベースにするので、

時系列に沿って、全ての出来事を書き出してください。

と言われました。

ベースとなる会社側との交渉や出来事をまとめていたものを

時系列にまとめなおし、新たに追加したりして、

陳述書のたたき台を作成して、メールで送信しました。

作成時間:1日

手帳にアポや出来事を保存し、

重大な出来事はPCに保存していた為

1日で作成出来ました。

弁護士さんのサイトでは、

陳述書は、労働審判に於いて不要との意見もあります。

労働審判員には、申立書のみ送付され

証拠と証拠説明書、陳述書は送付されないからです。

ですが、心証形成に於いて

申立書に書きにくい当時の気持ちや

どうしても伝えておきたい出来事も

事前に裁判官(労働審判官)に知ってもらうという点では

有効と教えて頂きました。

 

②陳述書の作成と内容証明の作成依頼

弁護士の先生との打合せは、

2時間で終了するように設定されてました。

ベースとなるたたき台を打合せの数日前に

メールで送信していたので

事実確認や先生の疑問点についての説明から始まり、

会社側へ内容証明を送って、

地位確認と理由開示を請求する必要がありますねと

言われていたので、作成をお願いし、その場で文言を確認。

その足で郵便局へ行って、内容証明を出しました。

内容証明を送るのは、

裁判所に証拠として提出する為と教えられました。

この時点では、和解の可能性もゼロではありませんでしたが、

会社側の出方を伺う意味もあるとのことでした。

この頃から、先生と打ち解けた感じになりました。

内容証明の回答と陳述書の打合せ・今後の方針

内容証明を送ったからと言って、

必ず回答しなければならない!

というわけではありません。

私が送った内容が、

雇止め理由の開示だったので、

遅滞なく(2週間)応じなければならないと定められているものなので、

会社は、何らかの返事をしなければなりません。

別件で、労働基準監督署に申告していたので、

この件も指導していただいて、返事を出させました。

想像以上にいい加減な回答であったので、

法的措置をとる方針に決まりました。

 

ここまで、相談開始から1か月経過しております。

陳述書も完成に近づいてましたが、

弁護士費用の負担という重しがあったので、

法テラスを利用しましょう!となり、

審査結果が出るまで待機になりました。

審査結果が出るのに、1か月かかってしまったので、

2か月経過した時点で、正式に受任していただき、

先生から内容証明を会社側へ出して頂くことになりました。

この時点で、会社側のいい加減さや不誠実な行動が理解されて、

先生は私の味方になってくれたと感じました。

内容証明を送った後の会社側との交渉

想像以上にいい加減な回答書に対して、

弁護士の先生から、

事実と違うと指摘をされた内容証明を送られた後、

会社側は、こちらにも言い分があると面談を希望してくる。

私が立ち会うと話が進まないので、

先生にお任せすることになりました。

会談内容は、想像していた通り、

整合性も誠意も全くない内容で、

会社側の主張も先生に覆され、

数日後、会社側にも弁護士が付き、

交渉決裂になりました。

事実無根の内容もありましたが、

労働審判で明らかにします。

会社側との交渉期間が1か月。

相談開始から3か月経過しました。

 

⑤申立書の作成と証拠の整理

会社側との交渉前までの出来事は、陳述書にまとめ、

随時訂正と加筆を行っていたので、

交渉決裂後、陳述書の完成は、1日で終了しました。

それをベースに、会社側との交渉内容を盛り込んだ

申立書の作成を先生にお願いしていたのですが、

超忙しい先生なので、打合せが出来ない状態が続く。

打ち合わせ用の申立書がメールで届き、

こちらもメールで、確認の返事と修正内容を送り、

最後はスカイプ電話で確認して、必要書類の作成終了。

申立てまで、4か月経過してしまいました。

 

私の依頼した先生は、

緻密に進めていく方なので、

法テラスの審査期間を差し引いても、

準備期間に最短で2か月は要したと思います。

また、

私自身が参考となる判例

法的知識の習得、

資料収集を行っていたので、

打ち合わせは、短い時間で済んでおり、

不利となる出来事も含め、必要でないことも

全て先生にお伝えしていたので

陳述書の作成と申立書の作成が、早くなっております。

証拠の提出や出来事を上手く伝えられない場合だと

もっと日数を要してしまうと思いますので、参考までに。